ジャクソン 神経系の進化と解体

ジャクソン神経系の進化と解体

著者・編者:秋元波留夫 訳編

判型・価格・発行年: A5判 140頁 3,200円 2000年

内容紹介:

「進化と解体」をテーマにしたジャクソンの世界的古典、待望の翻訳。
ジャクソンの臨床研究に、さらに秋元波留夫が考察を加えた必読の書。

 Jacksonの「精神、心」を神経系進化の過程から捉える考え方は、「私は精神状態mental stateと神経状態nervous stateとの間に絶対の区別が存在するとは考えていない」という言葉とともに、精神医学、神経医学の基本理念を明確にする上できわめて重要である。
彼が示唆した精神疾患の局所的解体論はいま分裂病の最近の研究で実を結ぼうとしている。その意味でJacksonは「分裂病は脳に局在するか」の疑問に挑戦した先駆者といってよい。〈解説より〉