失語症言語治療の理論と実際 第3版 Third Edition LANGUAGE INTERVENTION STRATEGIES IN ADULT APHASIA
判型・価格・発行年: B5判 860頁 18,000円 2003年
内容紹介:
本書の特徴は、第一に失語症患者に対するさまざまな治療モデルが、臨床的、実験的データを加えて詳述されていること。
第二にそれぞれの治療法に従った治療計画のたてかたや訓練課題が例示されていること。
第三に本書の著者らの観点が今までの言語病理学の枠組みを超えて、心理学、言語学、情報理論学等、さまざまな範囲に及んでいる点だが、三版は4セクション33章という構成のもと、質的にも量的にも初版を遥かに凌駕している。
W.W.Amster, D.R.Beukelman, J.R.Duffy, K.P.Kearns, R.J.Love, B.E.Porch 他アメリカを中心とした失語症治療界の重鎮らによる総力を結集。
訳者は日本における失語症研究の第一線者。
失語症治療の領域で現在考えられるすべての問題を網羅する、医師、言語療法士をはじめ、学生、看護士、作業療法士ら失語症言語治療に携わるすべての人必読の書。
*失語症の評価、検査に利用可能な付録も掲載
目次:
第1部 基礎的考察 | |
1章 | 成人失語症の言語治療を開始するにあたって |
2章 | 脳卒中リハビリテーションの医学的側面 |
3章 | 脳画像診断と失語症リハビリテーションへの応用:CTとMRI |
4章 | 成人における言語障害の評価 |
5章 | 失語症の鑑別診断 |
第2部 成人失語症者に対する言語・コミュニケーション治療アプローチ | |
6章 | 失語症の治療モデル |
7章 | Schuellの刺激法 |
8章 | PICAの結果にもとづく失語症言語治療 |
9章 | 言語を主体とした訓練法:失語症への心理言語的アプローチ |
10章 | 認知分析の役割 |
11章 | 認知療法:認知・記憶・収束的思考・発散的思考・評価的思考の刺激 |
12章 | 語用論と治療 |
13章 | 成人失語症者への環境システムアプローチ |
14章 | 機能的コミュニケーション訓練 |
15章 | 失語症のグループ訓練:理論的・実践的考察 |
17章 | 失語症者の拡大・代替コミュニケーション |
18章 | 失語症者によるアメリンドコードの使用 |
19章 | メロディックイントネーションセラピー |
20章 | 失語症治療における右半球の役割 |
第3部 特異的障害に対する言語方略 | |
21章 | 流暢性失語症者のマネージメント |
22章 | 非流暢なBroca失語の治療 |
23章 | 全失語の治療 |
24章 | 後天性読字障害の訓練 |
25章 | 失語症患者における書字障害の治療 |
26章 | 失語に伴う神経運動性発話障害の性質と治療 |
第4部 失語症に関連する障害の治療 | |
27章 | 脳卒中による嚥下障害の治療 |
28章 | 右半球損傷に合併するコミュニケーション障害 |
29章 | 痴呆に関連した神経性コミュニケーション障害の管理 |
30章 | 閉鎖性頭部外傷に随伴するコミュニケーション障害 |
第5部 成人失語症治療をめぐる職業的考察 | |
31章 | 研究原理の言語治療への応用 |
32章 | さまざまな職種の提携によるチーム治療 |
33章 | エピローグ:未来-優れたものへの不断の挑戦 |