新撰精神病学

古典叢書第十四巻 新撰精神病学

著者・編者:石田昇 著

判型・価格・発行年: A5判 2,500円 2003年(原著1906)発行

内容紹介:

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弱冠30歳で長崎医学専門学校(当時)の初代教授に異例の抜擢をされた、呉門下の偉才、石田昇、29歳の著作。
将来を嘱望された彼は、留学先で発病、同僚を射殺し罪人として松沢病院で没するという悲劇の精神医学者である。本書は彼が研究者、臨床家として稀有な存在であったことを後世に遺す、精神医学界での重要な一書である。
本書では、開放病棟、作業療法、催眠療法など彼の精神医学者として先駆的な識見が述べられている。更にブロイラーのSchizophrenieを「分裂病」と訳し紹介したことでも知られる。 その「悲劇の精神医学者」の称号は、彼が紛れもない傑出した精神医学者であったこと、さらに後世の精神医学に与えたであろう輝かしい進歩にとっての“悲劇”を表しているのである。
精神医学に関わるすべての人は、彼の遺伝子を受け継ぐべき一人であると言える。
〈新撰精神病学總論〉